従来のやり方とは異なるロンドンティールームオリジナルの作り方です。
チャイの本場といえばインド。
今回は、本場のインドの路上のチャイショップで、どのようにチャイが作られているか、現地流のチャイの作り方を再現しました。
現地の路上のチャイショップのチャイの作り方
用意するもの
- 鍋
- 茶葉
- 牛乳
- 砂糖
※いずれも目分量。
茶葉については、現地ではアッサムのCTCを使っているのは見受けられませんでした。
ファニングスやダスト等を使用しています。
1
現地では、チャイを最初から作るということはしません。
長年継ぎ足されてきたベースのチャイを使用します。写真のように、茶漉しや手鍋には茶葉やチャイが入った状態で作り始めます。
まず、ベースのチャイが入った手鍋をコンロにかけます。
●POINT●
ここが最大のポイントです。
ベースのチャイを使うというのは、日本におけるうなぎや焼き鳥のタレが代々引き継がれて、その店のタネになっているのと同じようなものです。
2
ベースのチャイが温まったら、手鍋にお湯を目分量で注ぎ入れます。
3
茶葉を目分量で投入します。
現地では、チャイショップごとに異なる茶葉を使用しています。
4
チャイを煮込んでいるところに砂糖を目分量で投入します。
●POINT●
砂糖をかなり多めに投入することで、茶葉から出るエグ味や渋味を抑えられます。
5
牛乳を目分量で投入します。
6
牛乳を投入して煮立てると、チャイが吹き上がってきます。
吹き上がってきたらお鍋を持ち上げて火元から離し、収まったら再度火にかけます。
これを10~20回繰り返して、新しく追加した分とベースのチャイとをなじませます。
7
茶葉の残った使いまわしの茶漉しを使って、チャイをグラスへ移してできあがりです。
現地ではチャイを継ぎ足しながら作りベースの味を保っているので、作るたびに手鍋や茶漉しを洗ったりはしません。
以上、現地流のチャイの作り方でした。
現地では、日本のように厳格なレシピに基づいて作っているわけではありません。元々のベースのチャイの味がかなりの割合を占めているでしょう。
このベースのチャイにたっぷりの砂糖を加えることで、現地の炎天下で飲むと大変おいしく感じられます。
日本でチャイの作り方としてよく言われている「牛乳から茶葉を煮出す」「牛乳と水を混ぜ合わせて煮出す」といった製法は、現地の路上のチャイショップでは見られません。
現地流の作り方は、手に入る茶葉でいかに美味しく飲めるかをよく考えて工夫されています。
チャイショップによりますが、すりつぶした生姜を入れることも多いです。
現地の人による生活の知恵といえるでしょう。