ロイヤルミルクティー(チャイ)をどうすれば美味しく作ることができるか、よくご相談を受けます。
「味が十分に出ない(薄い)。」「えぐみがあって、飲みづらい。」など、実際に作ってみて上手くいかないことが多々あるようです。
当店のマスターも、創業当初(35年ほど前)市販の原茶でロイヤルミルクティーを作っていました。
今回はその当時の経験を活かして、ロイヤルミルクティーの達人であるマスターに、市販の原茶でロイヤルミルクティーを作ってもらいました!
※今回は専門店等で作る場合(プロ向け)を想定しています。
使用した茶葉
▲今回使用した茶葉
一般的に、アッサムのCTC等、細かいサイズの茶葉がロイヤルミルクティー向きと言われているので、今回は、こうした細かいサイズの茶葉を作って、ロイヤルミルクティーを作ります!
ロイヤルミルクティー6人前の作り方
まずは、お湯を準備します。 カップ9分目のお湯3杯をミルクパンに投入し、火にかけます。
ロイヤルミルクティーを作るときは、最初から最後まで強火で煮込むことがポイントです。
▲全開の強火で、お湯が沸騰するのを待ちます。
▲お湯が沸騰してきました。
5円玉ぐらいの大きさの泡がぼこぼこと湧き上がってきたら、沸騰の合図です。お湯が沸騰したら、茶葉を投入します。
▲市販の茶葉。細かい茶葉です。
メジャースプーン(ティーキャディースプーン)で超山盛6杯分の茶葉をミルクパンに投入します。茶葉投入から10分間煮込みます。
▲この間もずっと強火で煮込み、茶葉の味をしっかりと引き出します。
茶葉が細かく軽いため、噴き上がってきて、写真のようにお鍋のへりに茶葉がこびりついてしまいます。
こびりついてしまった茶葉は、ロングスプーンなどでお湯の中に茶葉を落として、軽くかき混ぜてください。
▲面倒くさがらずに、時々混ぜながら強火で煮込んでいきます。
10分間煮込んでいる間に、牛乳を用意します。1鍋につき、牛乳パック1本を使用します。
牛乳は、脂肪分の高い特濃のものを使います。一般的な脂肪分(3.5程度)のものだと、牛乳が茶葉に負けてしまいます。
10分経ったら、牛乳を投入していきます。
牛乳投入直後もロングスプーンで混ぜます。
牛乳を入れてからもずっと強火で煮込んでいきます。 紅茶が噴き上がってきたら、火を止めるタイミングです。
お鍋からあふれる限界までしっかりと煮込むことがポイントです。
▲これくらいまでギリギリまで噴き上がってから、火をとめます。
火をとめたら、粗めの茶漉しを使って、素早く別の容器へ移し替えます。手早くやらないと、えぐみがとれません。
▲茶漉しに残った茶葉(茶殻)
▲漉した後の様子
続いて、より目の細かい茶漉しを使って、紅茶を更に漉します。
▲目の細かい茶漉しを使います。
▲茶漉しにもこれだけ茶葉が残っています。
写真で見てわかるように一度茶漉しを通しただけでは、細かい茶葉を取り除ききれません。
細かい茶葉が残った状態だと、残った茶葉からどんどん紅茶が抽出され、えぐみの原因になってしまいます。
こうして、二度漉しをして、ようやくロイヤルミルクティーの完成です!
作り置きをしておいて、1~2時間後に温めて使用する場合には、少量の牛乳を加えて温めなおすのがポイントです。
▲出来上がったロイヤルミルクティー
こうして市販の原茶を使ったロイヤルミルクティーをスタッフで味見しましたが、いつもと同じおいしさでした!
砂糖をいれても、いれなくても美味しく頂けます。
まとめ
こうして、ロイヤルミルクティーの作り方を写真を通して紹介してきましたが、結構な手間が掛かりますよね・・・。
当店のマスターも、今より35年以上前、こうした手間をかけてロイヤルミルクティーを作り上げました。
しかし、これでは、マスターのように熟練者には作れても、お店の従業員が誰でも作れるとは限りません。
そこで、誰でも手間をかけずに美味しいロイヤルミルクティーが作れるように、専用のブレンド茶葉を開発したのです。
専用茶葉は、市販のロイヤルミルクティー向き茶葉よりも大きいサイズで、強火で煮込んでも耐えられるブレンドです。煮込み終わったあともすぐ茶漉しで漉さずに5分~10分ほど置いておけますし、1度漉すだけで十分に茶葉を取り除けます。
市販の原茶ほど繊細なものではないので、仮に茶葉が多少残っていても、強いえぐみがでることはありません。
自分用に作るだけであれば、多少のえぐみがあろうが、少々味が薄かろうが、それほど大した問題にはなりません。
しかし、専門店の看板をかかげ、お店の看板メニューとしてお客様を引きつけるには、それでは不十分です。
もし、ロイヤルミルクティーでお悩みれあれば、専用のブレンド茶葉を試してみてはいかがでしょうか?