商品価格の改定に関するご報告

物価の上昇や、円安の影響で、身の回りのものの価格が上がっているのはご存じのところかと思います。

世界情勢の変動による原材料価格・食料品価格の上昇、国際的な物流コストの高騰、ならびに、急激な円安による買い付け価格の上昇。

このような経済状況により、流通量のほとんどを輸入に頼る紅茶の価格も、大幅に値上がりしています。

私どもも手を尽くしましたが、1店舗の動きで対処できるものではありませんでした。

ご愛顧いただいております皆様につきまして、多大なるご迷惑をおかけすることを、切にお詫び申し上げます。

紅茶を生活の一部にし、毎日楽しんでもらいたい。そんな紅茶文化を、日本に広めたい。

ただ現実として、日本では緑茶やコーヒーに比べて、紅茶の敷居が高いのも事実です。

特に良質な紅茶は値段が高く、手に取りにくい印象もありました。

そんな紅茶を手に取ってもらうには、やはり価格を抑える必要があります。

そのために、各所にご協力をいただき、美味しくて安価な茶葉をお届けできる通信販売を始めたのです。

紅茶の販売元である商社や、加工元である工場にも、紅茶文化の普及という理念に共感していただき、ご協力・ご尽力いただいてきました。

そのおかげもあり、利益というよりは紅茶そのものの普及を目標として、通信販売を続けることができていました。

しかし現在、紅茶業界は大きな影響を受けています。

原茶の一大産地であるスリランカは、昨年から続いた燃料不足による影響がまだ残っているようです。

主力だった茶葉の輸出産業も燃料不足・コンテナ不足により停滞気味で、日本に輸入できる茶葉の絶対数が減少。

その他の理由も重なり、取引先の商社・加工工場・ブレンド工場から一斉に値上げの告知が来ている状態です。

仕入れ価格も大幅に上がったため、販売を続けるには、大幅な値上げに踏み切る他ありませんでした。

常日頃から茶葉をお買い求めいただいているお客様、並びに店舗様におかれまして、多大なるご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げます。

その上で、事情をご理解いただければ、幸いです。

現代は、過去に類を見ないほど激動の時代です。

そんな時代の中で、不安になってしまう方も、きっといるでしょう。

余裕のない今だからこそ、紅茶を楽しみながら、ほっと一息つける時間が大事だと考えます。

変化の大きいこの時代に、ちょっとした休息の時間をご提供するためにも、今後とも精進していく所存です。