Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2013.10.25

『おいしい紅茶の店』認定店

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『日本紅茶協会』というのがあるのをご存知ですか?
まぁ、どんな世界にも○○協会なるものはつきものですよね(笑)紅茶の世界にもそれがありまして、昭和14年に紅茶協会として設立されて以来、国内唯一の紅茶関連業者の団体として現在も幅広く活動をしています。
今日はその日本紅茶協会の認定のお話をちょっとさせていただきます。

日本紅茶協会が「おいしい紅茶の店」として認定する制度があるのですが、当店も1989年にその認定を受けました。1988年にスタートしたこの制度、認定を受けるには取引先などからの推薦を受け審査が行われます。それにパスすると認定されるわけですが・・・

こちらが認定された時にいただいたもの。

この認定、一度受ければ一生ものというわけではないんです。
年に1度か数年に1度かわからないのですが、抜き打ちで覆面審査員が数人で来て、きちんとおいしい紅茶を提供しているかチェックされます。

そこで一番チェックされるのが、やはり紅茶を淹れる上で何よりも大事なお湯の状態。ブログなどでもいつも注意点としてあげていますが、ぬるすぎてもダメ、沸騰させすぎてもダメ。そこを紅茶のプロがチェックするというわけです。
仮に審査の日にいい状態で出せなかったとしても、「たまたまその時慣れていないバイトの子が淹れた」とか「電気が故障していた」などの言い訳は通用しません。例えガスや電気が故障しても、万が一に備えてカセットコンロを用意しておくなどして日頃から準備しておくのは当然のことです!!(←最後の一文はマスターに付け加えてくれとドヤ顔で言われたので書きましたが、それだけお湯に命をかけております(笑))

ちなみに審査員達がチェックする際に注文するのは、セイロンやアッサムやダージリンなど渋みがあってコクがないストレート系の紅茶。この渋みが本来の紅茶の渋みなのか、時間やお湯の温度を間違えたことによるえぐい渋みなのかというのがわかりやすいからです。

きちんとスタッフへの教育ができていて、いつも通りに正しく淹れれば認定を取り消されることはないのですが、残念ながらいくつかのお店は落とされているようです。
当店ではマスターが常にお湯の温度の事をスタッフに厳しく言っているので、抜き打ち審査であろうがいつでもかかってこい!!と自信を持って申し上げられますのでご安心下さい(笑)

ちなみにこちらが全国の「美味しい紅茶の店」の認定店。
http://www.tea-a.gr.jp/shop

もちろん認定されていなくても美味しい紅茶を飲めるお店は沢山ありますが、しっかり審査されて紅茶協会に認められたお店が全国に色々ありますので、1つの参考にしてみて下さい。

 

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