Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2014.02.25

セイロン紅茶の旅日記:【2013編 第1回】 客を歓迎する習慣

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旅人:紅茶専門輸入商社I氏

2013年の7月にセイロンに行きました。
前回の旅日記は紅茶の製造工程など固い話が多かったので、今回はセイロン「旅のよもやま話」として思いつくまま「あれこれ」書いていきます。

毎回思うのですが、客として先方を訪問した時は、「花飾り」「勲章の様な飾り」などを女性従業員が歓迎の印に首に掛けてくれます。今回も(どうせ直ぐ捨ててしまうので)「私は要らない」と言ったら、「これはセイロンの習慣ゆえ受け取ってくれ!」とのこと。むげに断るのも大人げないので、そのまま受け取りました。(実際、工場に入ったら、邪魔になり直ゴミ箱行きでしたが)思うのですが、ビジネスの世界ではもうこのような習慣は止めても良いのでは?

写真は工場に入る前に首に掛けられた飾りを付け、テレながら写真に収まる訪問客。

(少し照れくさいな~!)


【3-Wheels に初めて乗る】

セイロン、インドに行くたびに一度は乗りたいと思っていたのですが、シッパーの車で移動するため、機会が有りませんでした。今回朝早くホテルの近くを散歩していたら、寄ってきて、「乗らんか?」と言うしぐさ。シンハラ語は全く理解できませんので、「ダメダメ」と手を横に振ったら、今度は紙に「100」と書きました。セイロン・ルピー100の事だろうと思いましたが、どこに連れていかれるか分からないので、またも横に手を横に振ったら、「テンプル、ビーチ」と言いました。おそらく市内の「象のいる寺」と「海岸」の事だろうと思い、「OK」と言って乗ることにしました。多分合計10分位だったと思います。
あとで、ホテルの従業員に聞いたら、それは「普通の料金」だとのことでした。(ぼられなくてよかった!) 

運転手はヒゲつらの強面でしたが、案外と気がやさしく、丁寧でした。
多分、観光客に何かあって警察に厄介になると、タクシー免許にも影響でるので、運転手は観光客には優しいのかも知れません。

もう一つ。3 wheelsの屋根に「metered taxi」との看板出ていますが、日本の様なメーターが取り付けられている訳ではなくて、単なる「きちんと距離計で料金は計算しますよ」と言う意味位ではないかと思います。(現地人に確認していませんが)

(ヒゲ面のお兄さん!)


【工場の現場のアイデア】

下の写真は工場のTea Bags の化粧箱の空き箱をこのようにして積み上げ、取りながらTea Bags詰めの作業です。何の変哲もない光景ですが、実は、見る人にとっては「現場作業の非常に良いアイデア」とのことです。説明します。

工場は作業効率を重視することは誰でも認めますが、このように「Packing 工程」で、予め資材を近くにおき、かつ取ったら直ぐに利用できる状態にしておくと作業効率は格段に良くなるとのこと。いわば、日本の「QC運動」の一環の運動を見ているようだと同行した同じく現場で働いている人の証言でした。今でもピンとこないのですが、現場で働く人ならではの眼の付けどころと感心した次第です。

写真のすいかの値段は”40”と書いてありますので、多分ルピー40/kg だろうと思います。1玉約2kgs とすれば、日本円で約60円と言ったところでしょうか。道路際にこのようにして売っていますが、とにかく”安い”ので驚きです。ホテルでもフルーツはふんだんに出ています。これだけ安ければホテルでもふんだんに出せますよね。


【ココナッツ】

ココナッツジュースを山に移動中に飲みました。味は淡白で薄く、味もほんのりとココナッツ臭がする程度で、喉がかわいていたので、旨いと思いましたが、そうでなければ、余りうまいとは言えませんでした。
ジュースを飲んだ後、殻 (実はこれが、「ヤシの実」です)の内側の白い部分(固形胚乳と言います)を削り取って食べました。未熟果のせいか淡白でした。

(参考) 固形肺乳を乾燥させたものは、「コプラ」と呼ばれてヤシ油の原料となる。そして、胚乳やコプラを水に浸して浸出液を揉み出した物をは「ココナッツ・ミルク」として脂肪を多く含み様々な材料として利用される。

(完熟果ではなくて、未熟果だった)

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