Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2012.12.21

セイロン紅茶の旅日記:【第十回】セイロンあれこれ2

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旅日記の雑感を続けます。

4)茶樹のプルーニング Prunning

プルーニング

プルーニング」とは、茶樹を3~4年に一回刈り込みを行う事です。
当然ですが、茶樹は年数が過ぎると弱ってきて、葉の勢いもなくなり、茶葉の出来上がり品質にも影響あります。写真は切り込みを行ってから、6か月ほど経過して、芽吹き始めた状態です。大切な茶樹管理の一つです。
もう一つの理由は、茶樹の形を整えるためです。摘み取る作業員の背丈に併せて高さも整えます。

プルーニング

5)ジェームス・テイラー James Tailor

James Tailor は、セイロンで初めて大規模農園で茶樹を植えて、商業化への道を切り開いたセイロン紅茶の先駆者である。
そのJames Tailor の墓が旧都キャンディーの近くのマハイヤワ共同墓地で眠っています。
大阪のムジカ・ティーが、Tea house Musica 25周年、セイロン茶業110周年の記念碑を1977年8月に献納しています。機会があれば是非お参り下さい)

セイロン・ヌワラ・エリヤ地区のペドロ茶園の、Lovers Leap 区画は、James Tailorがかって保有していた唯一の茶園である。
James Tailor はセイロンで大規模の茶園の企業化を始めた紅茶のパイオニアーであり 1866年にHewaheta(Nuwara Eliyaのちかく)Loolecondera 茶園で17エーカー(約6,3000坪)に植栽をしました。
(なお、1840年現在のペドロ茶園のNaseby 地区で200本の茶樹が植えられこれが記録にある最初の植栽です。)
ーNuwara Eliya のペドロ茶園工場の壁に有った説明書きより。-

James Tailor

James Tailor の名前、ムジカ・ティー25周年、セイロン茶業110周年の文字が見える。

James Tailor の名前、ムジカ・ティー25周年、セイロン茶業110周年の文字が見える。

6)老茶樹

インド、セイロンの茶樹の中には古くて茶葉の勢いも薄れているものが多い。
茶樹の寿命は100年以上ありますが、茶葉を経済的に収獲出来る年数は、約50年と言われています。
しかしセイロン、インドには100年近い老樹も多く、生産性を低くしている要因です。茶樹の管理は人手、経費がかかり茶園にとっては本音は回避したい経費の一つです。
(おそらく70年位の樹齢。何回もプルーニングされ、幹はこぶのようだ)

老茶樹

7)”ツナミ TSUNAMI”

2004年12月.26日 のインドネシア・スマトラ沖の巨大地震による津波は、セイロン東岸地域で30,000人の被害を出した。写真はある茶園の隅にひっそりと建てられた犠牲者を弔う記念碑です。
山の茶園では津波は関係無いのだが、こんなところに仏教国ならではの気持ちが表れている。

TSUNAMI

(セイロン旅日記 おわり)

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