Tea Story
読めばきっと好きになる紅茶のお話
今回は玉解き(Roll Breaking )のお話です。
ローターバンから出た茶葉は、熱を帯びて、塊り状になっているので、熱を飛ばし、塊りを崩して平均して空気に触れるようにして、次の酸化発酵工程が平均してスムースに進むようにする工程です。
下の写真が玉解き機です。茶葉は上の方から流れてきて、網の上を流れます。バイブレーションで上下、左右に動く網の上を、細かい茶葉は流れ初めて直ぐに網下におちますが、大き目の茶葉は最後の方まで残ります。
網目上に残った大き目の茶葉は、もう一度ローターバンにかけて、もみ直したり、カットしたりします。
玉解きは、熱を逃がすことと、酸化発酵が不均衡に進む事を防ぐ工程です。
下の2枚の写真は、いずれも「玉解き機」奥から手前に向かって、玉解き茶葉が大きくなっていき、最大の茶葉は一番手前から落ちます。
第四回は玉解き(Roll Breaking )の様子をお伝えしました。次回は酸化発酵(Fermentation )の様子をお伝えしたいと思います。
(旅人・寄稿:紅茶専門輸入商社 I氏)