Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2016.07.10

自然冷却方式で作るアイスティー(ティーポット編)

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従来のやり方とは異なるロンドンティールームオリジナルの作り方です

アイスティーの作り方1回目は、自然冷却方式で作るレギュラーアイスティーの作り方をご説明します。

前回の記事でもご説明したように、アールグレイティーや、アップルティーやストロベリーティーなどのフレーバーティーは作り置きができないので、この方法では作れません。ご注意ください。

ティーポットを使った、アイスティー4杯分のレシピをご紹介します。このレシピは、ストレートティー向けのレシピです。

ティーポットを使ったレギュラーアイスティーの作り方(自然冷却方式)

用意するもの

  • ティーポット(茶漉し付き): 容量 600cc
  • ティーカップ 4客
  • メジャースプーン
  • 茶葉(セイロン産ディンブラティーがおすすめ):5.0g × 3杯
  • グラニュー糖 :スプーン1杯 × 4杯


手順

1.

ティーポットにお湯を注ぎ、温めておきます。
※お湯の温度が低いと、紅茶がうまく抽出されないため、ティーポットを温めておくことで、温度低下を防止します。


2.

お湯を切ったティーポットに茶葉を入れます。
お湯600ccに対する分量(ティーカップ4杯分)は、メジャースプーン山盛り3杯(5.0g×3杯)です。

●POINT●
2倍の濃さにしてはいけません。
ホットティーでもアイスティーでも、茶葉とお湯の分量は変えず、ベストなバランスの紅茶を作ります。


3.

沸騰直後のお湯を一気にティーポットに注ぎます。
このとき、ティーカップをヤカンの注ぎ口に近づけ、火元からヤカンを離さないようにしましょう。火元から離すと、その間にもお湯の温度が下がってしまいます。

●POINT●
2度沸かしのお湯や沸騰しすぎたお湯は避けましょう。
汲みたての水道水を火にかけ、5円玉程度の大きさの泡が浮き上がってきたころがベストのタイミングです。


4.

ティーポットに蓋をして、紅茶を約1分間蒸らします。
できあがりのアイスティーの色を美しく見せるために、蒸らし時間はホットよりも短めにします。蒸らし終わったら茶漉しを抜きます。


5.

ティーカップにそれぞれ、グラニュー糖をスプーン1杯入れて、紅茶を注ぎます。グラニュー糖の分量はお好みで。

●POINT●
このとき、大きめの容器に紅茶を全て注ぐのではなく、カップに小分けするようにしてください。
また、グラニュー糖を加えることで、紅茶中のカフェインとタンニンが結合するのを防ぎ、クリームダウン(紅茶が白く濁る現象)が発生しにくくなります。グラニュー糖が最適です。


6.

ティーカップに紅茶を注ぎ終わったら、グラニュー糖が沈澱しないように掻き混ぜて、そのままの状態で常温になるまで冷まします。目安としては、およそ10分です。

●POINT●
自然冷却をする際は、カップに小分けすることがポイントです。小分けしないでいると、常温まで冷めるのに時間がかかります。温かいうちに、冷蔵庫で急激に冷やすとクリームダウンが発生してしまうので避けましょう。常温に冷めるまで”待つ”ことが大切です。


7.

紅茶が常温まで冷めたら、氷の入ったグラスに移して、できあがりです。

●POINT●
長時間置いておくと、エグみや雑味が出るので、早めにお召し上がりください。(目安は4時間以内)


自然冷却方式のポイントは、茶葉とお湯の分量のバランスがベストな状態の紅茶を薄めないようにする点です

この方法ですと、お飲みになるときに、氷の入ったグラスに注いでも氷は急速に溶け出しません。
紅茶が冷たくなった状態で氷に注ぐので、アイスティーを掻き混ぜても一気に氷が解けだすことはなく、水っぽいアイスティーになりません。

通常、クリームダウンは温度低下により発生するものですが、紅茶が温かいうちにグラニュー糖を入れておくこと、カップを小分けして自然冷却することで、発生を抑えることができます。

ベストなバランスの紅茶を自然冷却したアイスティー、ぜひ一度お試しください。2倍の濃さの紅茶を氷に注いで作ったアイスティーと飲み比べると、その違いがよくわかると思います。ご意見お待ちしております。

次回は、お鍋を使った自然冷却方式のアイスティーの作り方をご説明します。

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