1970’sヴィンテージ品のLOUIS VUITTONコレクションをお譲りいたします。

今回、私のコレクションアイテムのひとつである、ルイ・ヴィトンのヴィンテージバッグをセットでお譲りいたします。
状態もなかなか良く、今では貴重な品かと思います。
また、別の機会にショップでもらった商品カタログと、そのカタログに基づいて日本語訳でルイ・ヴィトンを紹介しているムック本もセットでお譲りいたします。

今回お譲りするセットは、私がまだ喫茶業界に入る前、札幌オリンピックが開催された翌年の1973年に旅行でフランス・パリを訪れた時に購入したものです。

1970年代前半といえば、渡航回数の制限が撤廃され海外旅行の自由化、ジャンボジェット旅客機の登場による航空券の値下がりや海外パッケージツアーの誕生、また円高の影響もあり海外旅行が大ブームとなった時代です。
パリの人と話していると、1970年に行われた日本万国博覧会や、「ゲイシャ」「フジヤマ」「シャラク」で日本という国を知ってくれている方は多くいました。
しかし札幌オリンピックの話を振ると、オリンピックが開催された札幌は日本にある都市とは知らずに「サッポロ」という国が別にあるのだと思われている方も少なくなく、驚かれた記憶があります。

では、セットのひとつひとつを紹介していきます。

まず1つ目はトートバッグです。
製品名は「ウィークエンド・バッグ」で、ルイ・ヴィトンのカタログにも掲載されているタイプのものです。

ルイ・ヴィトンのムック本には「週末にあたふたと車に乗り込む時、蓋なしの口が大きいのでなんでもぶちこめる」と紹介されているとおり、トートバッグの間口が広く使い勝手も良いバッグです。

2つ目は大きめのボストンバッグです。
ルイ・ヴィトンの中でも定番の旅行バッグタイプで、「キーポル」と名付けられています。
大容量で収容力が抜群にあることから、「すべて収納する」という意味の「Keep all」から来ているそうです。

大きいのに軽量で、やわらかな素材のため折りたたむことが出来、収納も場所を取りません。
スーツケースなど他のバッグに入れる事もできるので、旅行の際は本当に重宝します。
南京錠がついており、これが本物である証です。スペアキーもついております。

3点目は小さ目なボストンバッグ「スピーディー」です。
「車の助手席に置ける」をコンセプトに、先ほどのキーポルをもとにタウンユース用にデザインされた製品です。

キーポルと同様に収納力は抜群で且つサイズ感がちょうど良く、私自身もセカンドバッグとしてよく使用していました。
こちらもキーポル同様、南京錠がついておりスペアキーもあります。

4点目は、財布（札入れ）です。
非常にシンプルな作りですが、お札や小切手などをスムーズに出し入れできます。

最後に、セットでお付けしているルイ・ヴィトンのカタログとムック本です。

カタログ自体は経年により背の糊が剥離してしまっておりますが、まだルイ・ヴィトンの店舗自体が世界中に20店舗強しかなかった時代のもので、かなり貴重なものかと思います。
表紙にはルイ・ヴィトンのロゴマークがエンボス加工で入っており、とても凝っています。

ページを開くと、当時あった店舗も紹介されています。
ルイ・ヴィトンが日本に進出したのは1978年で、このカタログを見ると日本にはまだ3店舗しか記載されていません。

こちらはルイ・ヴィトンのブランドムック本です。
1978年に発刊されましたが初版だけで絶版となっており、今では市場で手に入りません。
当時、日本市場では海外旅行のブームに伴ってルイ・ヴィトン製品も注目されるようになり人気を博していました。
今のように公式のカタログが販売されていない時代の中で、ルイ・ヴィトンの全製品が掲載されているカタログというだけで当時から非常に価値が高かったと思われます。
絶版になった理由から再販の可能性も非常に低く、マニアの間では高値で取引されているようです。

パリ店の紹介やブランドのルーツ、変遷などが紹介される中、ページ中腹を開けると上記のショップカタログが紹介されています。
現在では廃盤になってしまったタイプのデザインや著者西尾氏による各商品の紹介もあり、かなり見応えのある一冊になっています。

ルイ・ヴィトンは丈夫で長持ちするブランドとしても名を馳せている所以が、セットの商品の状態を見てもよくお分かりいただけるかと思います。
いずれの商品も気に入って使用していたもののため、大事に使ってくださる方にお譲りしたいと考えております。
商品写真を改めて撮影した後、オンラインショップにて販売いたします。
近日中にアップ予定ですので、出品後また改めてお知らせいたします！
なお、セットでのみの販売でバラ売りはいたしかねますので予めご了承ください。