
ロイヤルミルクティーを作ったけど、なぜか薄い。
そう思った方、もしかして「牛乳で直接」茶葉を煮込んでいませんか?
濃いロイヤルミルクティーを作るコツは、「お湯から茶葉を煮込む」こと。
そして、「1人前で作らない」ことが大切です。
「ロイヤルミルクティー発祥の店」を名乗らせていただいているロンドンティールームにも、似たような質問がたくさん寄せられました。
今回は、ロイヤルミルクティーを濃く、美味しく作るコツをご紹介します。
牛乳から煮込むと薄くなる!?
皆さんも、一度は思ったことありませんか?
「薄いのじゃなくて、紅茶と牛乳の味がしっかりする、濃~いロイヤルミルクティーが飲みたい……」
「なら、牛乳で直接茶葉を煮込めば、もっと濃くて美味しくなるかも!!!」
……こう思っていた時期が、スタッフの我々にもありました。
実は違うんです。牛乳で直接煮込むと、味がうす~くなるんです。
いったいどうして薄くなってしまうのか?
どうしたら濃厚で美味しいロイヤルミルクティーになるのか?
今回は、当店のマスターに、
ロイヤルミルクティーを美味しく作るコツを聞いてみます。
マスターからコツを聞いてみた
ロンドンティールームで40年以上ロイヤルミルクティーを作り続けるマスター・金川宏に、ロイヤルミルクティー作りのコツを聞いてみました。
教えてもらったコツは、次の3つ。
- 牛乳は後から入れる
- 1人前よりも多く作る
- ロイヤルミルクティー専用茶葉を使う
次から、詳しく解説します。
1.牛乳は後から入れる

牛乳だけで茶葉を煮込むと、出来上がりの味が薄くなります。
そのため、お湯でしっかりと茶葉を煮込んでから、牛乳を入れるのがベストです。
なぜ、牛乳だけで茶葉を煮込むと、薄くなってしまうのでしょうか?
理由は、大きく2つあります。
- 成分のはたらきで、抽出が進みにくい
- 独特の風味が出て、茶葉の風味を感じにくくなる
①成分のはたらきで、抽出が進みにくい
牛乳に含まれる「カゼイン」という物質は、加熱すると茶葉の表面に膜を張ります。これでは茶葉の成分がうまく抽出されないうえ、脂肪分も茶葉に絡んでしまう。
せっかく煮込んで茶葉を開かせようとしても、茶葉のうまみや甘味が牛乳に溶け込んでいきません。詰まるところ、茶葉の成分が十分に出ない、薄いロイヤルミルクティーになってしまうのです。
②独特の風味が出て、茶葉の風味を感じにくくなる
牛乳をお鍋やレンジで温めると、特有の風味が出ます。
ホットミルクとしてそのまま飲む分には問題ありませんが、ロイヤルミルクティーにするなら話は別。
牛乳と茶葉の風味がぶつかり合って、せっかくの茶葉の風味を感じにくくなります。
以上2つの理由から、牛乳は茶葉を煮込むのに向きません。
2.1人前よりも多く作る

重要なのが、できるだけ多くロイヤルミルクティーを作ること。
こちらはマスターの経験上になりますが、1人前だと味がなかなか安定しません。
スタッフ一同でも、1人前の調理が難しいことを体験する機会がありました。
順番にロイヤルミルクティーを1人前ずつ作ってみたのですが……。
結果、マスターの作るロイヤルミルクティーには遠く及ばないことに。
紅茶の味が薄かったり、牛乳に若干のしつこさが残ってしまったりと、とてもお店で出せる味にはなりませんでした。
ロンドンティールームの場合
当店では、常に「6人前」でロイヤルミルクティーを仕込んでいます。
こちらの方が、味がより安定し、香り高く紅茶の風味がしっかりと出るロイヤルミルクティーになるのです。
また、当店では仕込んだロイヤルミルクティーを、数時間寝かせてから提供しています。
カレーではありませんが、こうすることで味がより落ち着くのです。
カップで1人前のロイヤルを作るのではなく、たまには片手鍋を出して、5~6人分作ってみてはいかがでしょうか。
3.ロイヤルミルクティー専用茶葉を使う

大前提、市販の紅茶葉は、「煮込む」のに適していません。
ティーポットやマグで抽出するために作られた茶葉を煮込むと、雑味やエグ味が出て、おいしくなくなります。
当店ではこの問題を解決するため、ロイヤルミルクティー専用のオリジナルブレンド茶葉を開発しました。
深いコクと風味を持つアッサム産茶葉を中心に、厳選されたセイロン産茶葉を複数種類ブレンド。
これにより、煮込んでも紅茶の香りとうま味だけを引き出せる茶葉に仕上げています。
ロイヤルミルクティーに雑味が混ざっている、と感じる方は、ぜひ一度お試しください。
ロンドンティールームのロイヤルミルクティーは砂糖なしでもおいしい

ロンドンティールームのレシピは、お湯で茶葉をしっかりと煮出してから、牛乳を加えます。
成分をしっかり抽出したうえで牛乳を加えるので、紅茶と牛乳のバランスが絶妙に仕上がるんです。
それでいて、煮込み専用にブレンドした茶葉を使うことで、雑味も抑えられています。
こうして、紅茶と牛乳のうまみが凝縮された、濃厚なロイヤルミルクティーになるわけです。
最初はお湯で、その後にミルク。これを忘れなければ、ロイヤルミルクティーが薄くなることはありません。そんなロイヤルミルクティーのレシピは2023年8月、特許認定されています。
ロンドンティールームのロイヤルミルクティーの特徴は、「砂糖なしでも飲める」こと。
雑味が出にくいよう茶葉をブレンドすることで、お砂糖を入れなくてもコク深いロイヤルミルクティーをお楽しみいただけます。
当店のロイヤルミルクティーレシピは、YouTubeでも公開していますので、ロイヤルミルクティーを作る際は参考にしてみてください。
良い味を引き出すため、茶葉をブレンドするという考え方は、マスターが日本料理の「下ごしらえ」の概念から着想を得たもの。
スパイスや砂糖に頼らず、素材の味を引き出すために考え付いたそうです。
特許の内容について詳しくまとめた記事はこちら▼
ご自宅での調理におすすめ!ロイヤルミルクティー入門セットと専用茶葉

ロイヤルミルクティー作りに必要なアイテムがそろう「ロイヤルミルクティー入門セット」発売中!
ロイヤルミルクティー専用ステンレスミルクパンに、
長い柄のついたロングティーキャディースプーンがセットになりました。
当店オリジナルブレンドのロイヤルミルクティー茶葉も、100gついています!
このステンレスミルクパン、ただの手鍋とあなどるなかれ。
通常のミルクパンより背が高く、ロイヤルミルクティーが吹きこぼれにくくなっています。
ステンレス製で、錆びずに長い間使えるのもポイント。厨房の過酷な環境にも耐えられる、頑丈なつくりです。
注ぎ口は両側についているので、左右どちらの手でも使いやすくなっています。
紅茶専門店のマスターが、1からこだわって設計したミルクパン。
ご家庭でロイヤルミルクティーを淹れたい方はもちろん、
お店での利用にも耐えられる一品です。
ご自宅でも、専門t年の本格的なロイヤルミルクティーを作ってみては?


