Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2012.10.11

ロイヤル・ワラントのお話 vol.1

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今年はエリザベス女王即位60周年という記念すべき年だったこともあって、雑誌やテレビなどでも英国の事が沢山取り上げられていましたが、『ロイヤル・ワラント』という言葉を耳にされた方も多いのではないでしょうか。

ロイヤル・ワラントとは英国王室御用達のことで、現在それを与える権限を持っているのは、エリザベス女王、エジンバラ公、チャールズ皇太子の3人だけです。

ロイヤル・ワラントは、英国王室に定期的に物品やサービスを収める企業や個人に与えられ、それを与えられるとそれぞれの紋章をお店に掲げたり、商品パッケージに載せたりすることができます。

現在御用達業者の数は約800社あり(個人も含め)、そのうち8割以上がエリザベス女王の御用達だそうです。

王室ご用達になるには?

では、実際御用達になるにはどのようにすればいいんでしょうか?

まずは、RWHAという王室御用達協会に願書を提出し監査を受けます。

それが通れば今度はバッキンガム宮殿に願書を出し、そこで委員会の審査が行われ、最後にやっとエリザベス女王、エジンバラ公、チャールズ皇太子が契約書にサインをして5年間の御用達契約が成立します。

5年間・・・そうなんです。

御用達は5年ごとに見直しされ、品質などが低下したと判断されると紋章の剥奪ということもあるそうです。

ちなみに、現在3人全員から紋章を与えられている企業はたったの13社だそうです。紳士服ブランド(婦人ものもありますが)として日本でもよく知られている「DAKS」なんかもその1つです。

「王室御用達」と聞くとちょっと高級なイメージがありますが、実はスーパーなどで売られているようなお菓子やジャム、洗剤やトイレットペーパーなど、誰でも手軽に買える日用品なども沢山あります。

英国の伝統あるブランドからスーパーで買えるものまで・・・イギリスに行った際は注意してお店の看板や商品パッケージをチェックしてみるのも楽しいかもしれません。

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