銀器は、1ヶ月に1回は銀磨きをしないといけない。そう思っている方、いらっしゃいませんか? 普段から、取り扱い方法に気を使っていれば、実はそこまでする必要はありません。
ロンドンティールームでは、イングリッシュブレックファースト用に Mappin & Webb のティーセットを使用していますが、銀磨きなどは一年に1~2回程度しか行っておりません。それでも十分にきれいな状態を保っています。
アンティークティーセットでやってはいけないこと
せっかく高価なアンティークを購入したのですから、できることなら長く使い続けたいですよね。ということで、アンティークのシルバーティーセットを長く使う上で、避けるべきことをご紹介します。
ティーポットに直接 茶葉の投入はNG
アンティークのティーセットを使う場合には、メンテナンスについて詳しくない場合は、リーフの茶葉をティーポットに直接入れるのは避け、ティーバッグを使ってください。茶葉を直接入れると、注ぎ口の根元部分に茶葉がこびりつくなどして、腐食の原因になります。腐食して穴が空いてしまった場合、日本国内での修理は不可能です。
ロンドンティールームでも、アンティークのティーセットの場合はティーバッグしか使用しません。
アンティークティーセットの手入れ方法
使用後、毎回行う手入れ
用意するもの
●専用ブラシ(写真参照。注ぎ口を洗うための物)
1.
ティータイム後、ティーセットを綺麗に水洗いします。
2.
専用ブラシを使って注ぎ口を洗い、水の通りをよくします。
●POINT●
注ぎ口の部分に汚れがたまっていると、腐食の原因になります。ティーポットの使用後は注ぎ口の根元部分を必ずよく洗ってください。
3.
洗い終わったら、しっかりと水切りをします。
●POINT●
注ぎ口の根元部分に水滴が残っていると腐食の原因になります。しっかりと水を切ることが大切です。
4.
空気と触れるのを避けるため、ビニール袋などで密封します。
●POINT●
使用するときだけビニール袋から取り出し、使用後はビニール袋で密封します。銀器は空気に触れると黒ずむので、空気に触れないように保管しておくことが大切です。
◆銀磨き(年に1~2回)
用意するもの
●金属磨き | ●布きれ |
1.
用意した布を濡らし、軽く絞ってから、銀磨きを布に取り、銀器を布で磨きます。 ※銀磨きに手を触れるのがご心配の方は、ゴム手袋などを着用してください。
●POINT●
布を濡らしてから使用することで液体がポット全体によく伸び、磨くのにかかる時間を短縮できます。写真のティーポットを磨き終わるのに要した時間は、5分程度です。
2.
磨き終わったら、乾いた布で綺麗にふき取ります。ふき取り終わると、綺麗に輝き始めます。
いかがでしたでしょうか?
頻繁に銀磨きをする必要がないことに驚かれた方も多いかと思います。
銀器を専門に取り扱う業者の場合は、商品をより良く見せるために頻繁に銀磨きを行うでしょうが、ご家庭でご使用いただく場合にはそこまでする必要はありません。
ロンドンティールームではシルバー製のティーセットをはじめ、スプーン・フォークなどのカトラリーやトーストラック、アフタヌーンティー用のケーキスタンドなど、1900年代のイギリス製を中心としたアンティークを販売しております。
また、実物を見てから購入を検討されたい方は、いずれの商品も事前にご予約頂ければロンドンティールーム堂島本店(大阪市北区)にて実物をご確認いただけます。
ご検討中のアンティークの商品番号やブランド、もしくはご希望のティーポットの容量やティーセットの内容(例:コーヒーポット付きが良い等)、大体のご予算などを予約フォームにご記入の上、ご予約をお願いいたします。
なお、当日のご予約や、ご予約なしでのご観覧は承りかねます。予めご了承くださいませ。