お家でミルクティーを入れるとき、紅茶専門店で飲んだような味のミルクティーを淹れたい方、さらにワンランク上のミルクティーを淹れたい方へ朗報です。
今回は当店でも使っているミルクティーに一番合うミルクのご紹介です。当店でもロイヤルミルクティーやミルクティー専用茶葉のイングリッシュブレンドを開発した際、日本で手に入るミルクティー用の牛乳探しには苦労しました・・・
そんな中で見つけたミルクティーにもっとも合うと思われる牛乳のお話です。
そもそもミルクティーに合う牛乳とは?
英国式のミルクティーは特にそうですが、日本で一般的に市販されている牛乳はイギリスで一般的に市販されている牛乳よりも薄く、ミルクティーに使うと水っぽくなってしまいます。
これは同じ品種の乳牛でも飼料や環境などの原因から同じような牛乳が取れないことも原因しています。一般的な日本の牛乳は成分無調整の物で乳脂肪分が3.5以下のものが多く、それ以上のものは「成分調整牛乳」や「加工乳」となります。
それに対して英国で一般的に売られている牛乳は乳脂肪分が4.0以上。日本のものにくらべ濃厚でコクがあります。
英国の紅茶はこのミルクに合うように作られているので、本格的な英国式のミルクティーを楽しむにはこのようなミルクを使うしかありません。
成分無調整牛乳、加工乳、ミルクって?
日本で一般的に売られている牛乳は成分無調整が多く、これは採れた牛乳に手をくわえず、熱殺菌したものです。このままではおよそ乳脂肪分が3.5%以上となります。
ミルクティーにはこの成分無調整牛乳ではなくもっと乳脂肪分が多い4.0以上の牛乳が合うのですが、少し気を付ける点があります。
それは「4.0以上、4.4以上、4.5以上」と書かれている商品の中で、「種類別名称」という欄に「乳飲料」や「加工乳」と入った商品は成分無調整の牛乳に「脱脂粉乳」や「チーズ、バター」など、要は濃縮された乳脂肪分を添加したようなものです。
これらの牛乳は確かに濃厚に感じるのですが、少し雑味も混じるのであまりお勧めできません。(もちろんミルクティーに入れる場合には、というお話です。そのまま飲む分には文句なしにおいしいです。)
おすすめの牛乳は?
逆におすすめできるのは「成分調整牛乳」です。これは低温のまま水分を取り除いたりして牛乳の脂肪分を高めるような製法で調整された牛乳です。
余計な添加物を加えていないため、牛乳本来の味だけが残り、イギリスで一般的に飲まれている牛乳に近くなります。
おすすめ牛乳
こういった牛乳の中でおすすめのものはオハヨー乳業から出ている「特濃4.4ミルク」とタカナシ乳業から出ている「特選・北海道4.0牛乳」です。
RO膜濃縮製法により、低温のまま生乳に含まれている水分の一部を取り除いた、濃くておいしい牛乳です。 脱脂粉乳やバターなどの乳製品を一切使っていないため、生乳本来の味わいと風味がお楽しみいただけます。
そのまま飲んでも美味しいのですが、余計な雑味がないため、ミルクティーに最適な牛乳になっています。(ただ、その分お値段も普通の牛乳の倍近くしますが・・・)
ロンドンティールームでは、堂島本店で「特濃4.4ミルク」を、阪急メンズ館店で「特選・北海道4.0牛乳」を使用しています。※2012年現在
こちらのミルクですが、一部のスーパーでは手に入るようです。もし手に入らない場合には、たとえ加工乳であっても通常の3.5%のミルクよりは濃厚なミルクティーを楽しめますので、ぜひお試しください。
ミルクの量
他の記事でも繰り返しお伝えしていますが、ミルクの量はカップの高さの1/3が基本です。量的には1/5~1/4くらいでしょうか。
あとはお好みで調整すればいいでしょう。
ちょっとご注意!
上記のような濃いミルクを使う場合、当店のロイヤルミルクティーやイングリッシュブレンド、さらに一般的にミルクティー向きと言われるアッサムティーなどに使う分にはまったく問題ありません。
ただ、他のストレートでも飲めるような茶葉の場合は、入れすぎるとミルクの方が勝ってしまう可能性があります。茶葉の味が隠れてしまうんですね。
そのため、少しミルクの量を少なめに調整するとちょうどよくなります。
さらにミルクティーを楽しむ
お砂糖が苦手な方もいますが、ミルクティーにはぜひお砂糖を少しでもいいので入れてみて下さい。砂糖とミルクの成分が反応し、風味とコクがぐっと濃くなります。ぜひ一度お試しください。
英国では砂糖を何杯も入れ、甘めでいただくのが一般的なようです。
以上、ミルクティーにベストマッチな牛乳のお話でした。ことミルクティーでは茶葉選びよりもミルク選びのほうが重要な場合が多いですので、ぜひお試しください!
公式直販で購入する
楽天通販で購入する
(ロンドンティールーム オンラインマガジン編集部)