Tea Story
読めばきっと好きになる紅茶のお話
本日はちょっと歴史のお話。
日本人が初めて英国に足を踏み入れたのはいつ頃かご存知ですか?
英国外務省発行の「2島物語:英国と日本」によると、1588年にカリフォルニア沖でスペイン船に乗った2人の日本人船乗りが拿捕されて英国に送られたのが最初だそうです。
では逆に、初めて英国人が日本に来たのはいつでしょうか?残念ながらそれは定かではありません。
生涯を、日本で過ごした英国人。
日本に来た英国人として記録が残っている最も有名な人物は、イングランド南東部ケント出身の船乗り、ウィリアム・アダムス。
1600年、彼の乗った船が東インド諸島海域を航海中嵐に遭い、大分に漂着しました。
当時、すでにスペイン人とポルトガル人が訪日していたため最初のヨーロッパ人ではありませんが、記録上では北ヨーロッパから(当然英国から)の最初の訪問者であったそうです。
彼はすぐに日本語を覚え、当時国家統一に着手していた徳川家康に武器を見せ、造船や近代技術などの助言をし、将軍から称号と家と領地を与えられました。
そして、その後幕府の役人に数学・地理学・砲術・航海術を教える教師になり、1604年には家康のために西洋式の船を設計・建造しました。
アダムスは生涯江戸の近くに住み、英国に戻ることはなかったそうです。
彼は日本で成功した最初の英国人であるとも言えますね。今でも日本で彼を記念する行事が行われています。