紅茶の本場・イギリスに旅行したことはありますか?
街中でも、空港でも、どんなお店でミルクティーを飲んでもおいしい、紅茶好きにとっては夢のような国です。
しかしながら、問題は帰国した後。
自分でミルクティーを作ってみようとしても、なぜか薄くてコクのないミルクティーになってしまう……。
こんな悲しい思いをした方、少なからずいることでしょう。
ミルクティーをおいしく入れるには、どうすればいいのか。
実は、おいしいミルクティーを淹れるには、ちょっとしたコツがあるんです。
そこで今回は、ミルクティーの研究を数十年続けてきた、当店のマスターに直撃取材。
紅茶の本場・イギリスで学んだという、「おいしいミルクティーを入れるコツ」を聞いてきました。
このポイントを押さえれば、ご自宅でもおいしいミルクティーを淹れられるようになります!
ご自宅でおいしいミルクティーを入れて一息つきたい方、朝のミルクティーを楽しみたい方は、要チェックです!
本場・イギリス流のミルクティーを作る3つのコツ
紅茶の本場といわれるイギリスでは、紅茶をミルクティーにして飲むのが主流。そんなイギリスで紅茶を淹れる際は、3つのルールがあるといいます。
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- ミルクティー向きブレンド茶葉を使う
- 紅茶を長めに蒸らす
- ミルクは先に入れる
ミルクティー向きブレンド茶葉を使う
ミルクティーには、ミルクティー向けにブレンドされた茶葉を使いましょう。とはいえ、「ミルクティー向きの茶葉って何?」となりますよね。
紅茶の本場・イギリスでは、次の条件を満たす茶葉が「ミルクティー用」と呼ばれます。
- 渋みがない
- コクがある
- 10分蒸らしても渋み・エグ味が出ない
この定義を満たすには、「ミルクティーのためにブレンド」をすることが絶対条件です。
イギリスの紅茶メーカーの商品は「ミルクティー向き」と記載されているものもあります。主に「イングリッシュブレックファスト」や「オレンジペコー」といった名前がミルクティー用ブレンドにつけられているので、迷ったときはこのような名前を探してみましょう。
コラム:「イギリスの紅茶を日本でおいしく飲むには」
イギリスで買ってきた紅茶を、日本で入れると薄くなってしまった……。そんな経験、ありませんか?
この理由は、日本とイギリスでは水が違うから。イギリスの紅茶は硬水に合わせたブレンドなので、日本の水には合わないんです。
そこで、マスターの勘で試してみたら、おいしかった飲み方をご紹介します。
▼詳しくはこちら▼
【裏ワザ】イギリスで買ってきた紅茶、日本で飲むとおいしくない!その対処法は?
紅茶を長めに蒸らす
ミルクティーにする紅茶は、いつもより長めに抽出しましょう。ミルクティー向きブレンド茶葉をティーポットに入れたら、途中で抜かなくてもOKです。なんなら、10分抽出しても、おいしいミルクティーが楽しめます。
紅茶を長く蒸らすとエグ味が強くて飲めない……と心配される方もいるでしょうが、ミルクティー向きの茶葉なら大丈夫。長く蒸らしても、エグ味・雑味が出にくいようブレンドされているためです。
ミルクティーには、ミルクをたっぷり入れた方がおいしくなります。ただ、ミルクを多くすると紅茶の味を感じにくくなるので、しっかりと抽出しておいた方がよいでしょう。
ミルクは先に入れる
当店では「ミルクを先に入れる」ことをおすすめしています。というのも、ミルクティーが薄く感じてしまう原因のひとつに、「ミルクが足りないこと」が挙げられるためです。
先に紅茶を入れると、ついつい入れすぎてしまって、ミルクを入れるスペースが無くなりがち。おいしいバランスのミルクティーが作れなくなります。
そこでおすすめしたいのが、いわゆる「ミルク・イン・ファースト」。紅茶を入れる前に、カップにミルクを注いでおく方法です。カップの3分の1くらいまでミルクを入れてから、カップ8分目まで紅茶を注ぎ足しましょう。入れ終わったら味見して、紅茶・ミルクを足しても構いません。こうすることで、ミルクの風味がしっかりと効いたミルクティーになるはずです。
コラム:「イギリスがミルク・イン・ファーストにこだわるワケ」
ミルクと紅茶、どっちを先に入れるか。よく議論のタネになる話ですが、イギリスでは「ミルク・イン・ファースト」が主流です。ミルクティー向きのブレンド紅茶は、硬水で抽出すると、まるでコーヒーのように真っ黒な水色になります。
「料理は目で食べる」というように、舌で感じるおいしさは、見た目にも左右されると言われています。
おいしいミルクティーに、真っ黒の水色は相応しくないし見たくない…。
そこで、先にミルクを入れることで、美しいミルクティーの色だけを見られるようにしました。これがイギリスで、ミルク・イン・ファーストが好まれる理由のひとつなのです。
ミルクティーに合うミルクは?
ロンドンティールームのオススメするミルクは、「乳脂肪分が高いもの」です。「乳脂肪分4.0」なんて表記があるものだといいですね。ミルクティーを作っても、なんだかシャバっとしてしまう……とお悩みの方は、乳脂肪分の高い牛乳を試してみてください。ちょっとお値段は張りますが、いつものミルクティーが贅沢な1杯に変わります。
紅茶の本場・イギリスで使われるミルクも、濃厚なものです。日本とは製法が違うようで、より乳脂肪分の高い牛乳になるんだとか。そんなミルクで作るミルクティーは、衝撃的なおいしさがあるようです。
おいしいミルクティーを作ってみよう
おいしいミルクティーを作るルールは3つ。
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- ミルクティー向きブレンド茶葉を使う
- 紅茶を長めに蒸らす
- ミルクは先に入れる
ティーポット・ティーマグを使って紅茶を抽出することで、風味と成分がより濃く出た紅茶に。
そこにミルクと、砂糖を加えることで、コク深く渋みの少ないミルクティーが完成します。
お砂糖の有り無しで、コクが大きく変わるので、ミルクティーにお砂糖は必須です。
このルールを守れば、ご家庭でもおいしいミルクティーをお楽しみいただけるので、ぜひお試しください!
当店公式オンラインショップでは、独自にブレンドしたミルクティー向き紅茶を多数取り扱っております。この機会に、チェックしてみてはいかがでしょうか?
【ミルクティーにおすすめ】オリジナルブレンド茶葉
ここからは、当店自慢のオリジナルブレンド茶葉や、ティーポットなどをご紹介します。
※本記事では『公式オンラインショップ』の商品をご紹介していますが、楽天・Amazonでも販売中です。
1.ヴィクトリアティー
スタッフから一言:
しっかりとした味わいで、たっぷりのミルクと相性抜群。
また飲みたい!と思わせてくれるミルクティー
2.クイーンマリーティー
スタッフから一言:
豊かなコクと香りが魅力で飽きずに飲めるミルクティー!
オススメは10分間蒸らして、砂糖とミルクをたっぷりと。
3.イングリッシュガーデンティー
スタッフから一言:
ポットを開けた瞬間、甘い香りが立ち上る。
人々をトリコにするコク深い魔性のミルクティー
4.レディロンドンティー
スタッフから一言:
スルスル飲めるミルクティー!
作業や、読書のお供におすすめな一杯
5.ファイブオクロックティー
スタッフから一言:
あっさりとしたミルクティーかと思いきや、
食事にもケーキにも合う、なくては困る万能定番ミルクティー