Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2015.04.22

インド紅茶の旅日記:【第七回】インドのちょっとした裏話

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紅茶の製造と育苗の話がおわって、インド旅行記はほぼ終りました。
最後に、その他インドの寸景をお楽しみください。

【1.Incredible India 】

この言葉は、インド政府観光局のポスターの標語です。意味はそのまま訳せば「信じられないインド」ですが、観光局は多分「インドは皆さんの想像以上の国です」と言う、よい意味で使用しているのだろうが、私共はこれを揶揄してビジネスの場で良く使います。例えばインドからの輸入品が日本の顧客からクレームを受けた時など、「Incredible India andincredible damage だ」などと嫌味を言ったりします。
下の写真のバスの標語も場合に依っては、どちらとも取れるのです。「期待」している時はよい意味で「やっぱりインドだ。想像以上に良かった」などと思い、期待を裏切った時は「やっぱりインドだ。信じられないな!」と言う悪い意味に取ります。


【2.自動車ナンバー・プレート販売店】

登録後に自分好みのデザインでプレートを作り、(勿論番号は変更出来ない)付け直す。そう言えば町の車のプレ-トは個性に富んでいる。(最初はインド政府は何と粋な計らいをするのだろう。プレートの種類が選択出来るとは!と思っていたのだが、こう言う商売があるとは!)


【3.Obey traffic rules. 交通規則に従え!】

この言葉もIncredible Indiaと同じような感じです。つまり、そのままでは「交通ルールを守ろう!」ですが、たいていのインド人は「おまえがルールを守って走れ。(俺は、おれで勝手に走る)」= You obey the traffic rules.なのだといいます。因みにインド・コルカタ市内での交通のマナーを見ていると「むべなるかな」と思います。ホーンを盛んに鳴らして、「どけ、どけ俺の車が通るぞ」と言いながら走っているようです。全ては「俺が中心」なのでしょう。


【4.ダージリンのグルカ族】

「グルカランドは我が生まれ故郷」ダージリンの茶園の中の岩に書かれた言葉。グルカ族は18世紀にインド北部に勃興した民族で、他民族を征服してネパール王国を築いた。其の後周囲の少数民族を武力で制圧。当時インド北部で巨大な勢力を誇っていた。
たまたまダージリンはネパール人が多く、ここは先祖から我々の土地と主張してインドから独立すべく何年も前から運動が続いている。その為グルカ族の多いダージリンの茶園ではたびたびストライキが起こっており、州政府の悩みの種となっている。

(旅人・寄稿:紅茶専門輸入商社 I氏)

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