Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2013.04.04

紅茶の国から:イースターの食べ物

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イングランド南東の旅の途中ですが、ちょっと今回は、せっかく季節ものなのでイースターの話題です。

日本だと、ほとんど話題にされないこのキリスト教の復活祭。降誕祭はあんなに定着しているのに‥‥。
でも英国でこのイースターは、クリスマスと並ぶ年間2大ホリデーです。

復活祭は移動祝日で、毎年変わりますが、だいたい3月中旬から4月中旬の間の日曜日です。英国ではこの日曜日を挟んで、金曜日をGood Friday 、月曜日を Easter Monday として4連休になっています。 今年は3月31日が復活祭です。

イースターに向けては、早いものは年明けから、先日書いた母の日が終わるとその直後から、どのお店もイースター商品を売り出します。

典型的なものは、まず、イースターエッグ‥‥というかチョコレートエッグ! 大きいのから小さいのまで様々ですが、本当にたくさん売られます!こんなに皆買う人いるのか?というくらい‥‥。そして、なぜチョコレートなのか‥‥?

高さ20センチ程度ものが多く、基本的には中は空洞で、厚さ5ミリ程度のチョコレート張りぼてです。
小さいものは、子供向けのイースターイベント「エッグハント」(家や庭に隠しておいて子供が探す)に使われたりもします。

続いて、ヒヨコやウサギをかたどった商品‥‥やっぱりチョコ率高し(笑)
ヒヨコについては卵から生まれると言うことで復活祭と結びつきやすいですが、ウサギはというと多産だからだそうで、このイースターバニーが前出のエッグハントの卵を隠していく、という話もあるようです。イースター版サンタクロース?

そして、象徴カラーは黄色!‥‥やっぱりヒヨコだから?
特に今年は、この寒さのせいで初春の代表花、いつもなら3月初旬に満開の黄水仙が未だに咲いているので、街が黄色に溢れています。

余りにチョコレートばかりなんですが、唯一そうでないイースターの典型的な食べ物というと、「ホットクロスバンズ(Hot Cross Buns)」があります。
通年でも売っていることは売っているのですが、この時期にはどのスーパーでも店頭にばーんっ!とたくさん売られます。
私は英国に来るまで全く知らないものだったのですが、有名な子供の童謡もあるくらい伝統的なパンです。
多少の種類はありますが、基本的にはドライフルーツやスパイスが入っていて正方形(本当は丸いんだけど、わざと並べて焼くので隣とくっついて四角になる)をしており、上部に甘い生地やアイシングで十字の模様が付いています。
生地はわりとモッチリしていて、焼くとサクッとします。
これをスコーンのように横に半分に割って、バターをたっぷり付けて食べるのはなかなか美味しい!
というわけで、一応、このパンはGood Fridayに食べるものだそうなので、私もそのグッドフライデーのお昼に食べました。(本当は朝食に食べるらしい)

3月31日にサマータイムが始まった英国。
日本との時差が8時間になりました。
渡英1年目には、夕方行ったスーパーが思ったよりも早く閉まっていて買い物できず、やっとサマータイム開始に気づいたという、1時間が消えてしまう危険な日でもあります。
しかし‥‥Summerって、巫山戯てる?ってくらい寒い日々が続いているロンドンなのですが(まだ最低気温がマイナスになる)長期予報では4月も寒いらしい‥‥どよ~ん。

(ロンドン特派員)

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