Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2014.11.19

紅茶の国から:Cosyなティールーム「Newens」

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今回は、このブログを始めさせて頂いたときから、話題にしようと思っていたのになかなか出来なかった2年越しのティールームの紹介です。

ロンドンにお越しになった紅茶好きの方は、セントラルロンドンにある有名紅茶店やホテルの華麗なアフタヌーンティーなどを訪れられても、なかなか英国田舎風でコジー(cosy…こちらではよく使う単語。こぢんまりまとまっていて暖かみがあるといった感じの意味。コージーコーナーもこの言葉からきているようですね。英国ではzではなくてsを使います)なティールームは、基本的に郊外にあるため行きづらいと思います。

でも、地下鉄の沿線で行けて、そんな田舎風でコジーな雰囲気が味わえる(かな)と思うのが、キューガーデンの向かい側にあるNewensです。

お店自体大きくはないのですが、座席もぎゅっと詰まっていて暖かい色合いの家具に包まれ、テーブルには小さなマットとシュガーボール飾られた小さな花が置かれています。



こちらが1人分のアフタヌーンティー。

トップのパティスリーはお店に売っているケーキからお好きなのを選ぶことが出来ます。

私はここのエクレアが好きです。英国のエクレアは基本的にそうなのですが、中に入っているホイップクリームには全く甘みがありません。もちろん日本の様に半分カスタードクリームが入っているような気の利いた事もなく、ただダブルクリームをホイップした堅めのクリームです。ではどこが甘いかというと、チョコレート!しっかり甘みの効いたチョコレートと全く甘くないクリームが…絶妙です!

因みに、右のケースに入っているのはパイやキッシュで、こちらもとても美味しいです。

さて、120年前から続くというこのティールームにはとても有名なお菓子があります。「Made of Honour」というエッグタルトです。

(今回は買って帰りましたv) このお菓子には逸話があって、ヘンリー8世(英国では最も有名な王様だと思う…エリザベス1世よりも)が、あるメイドが作ったエッグタルトが余りに美味しくて独り占めしたかった為に、レシピを門外不出にして、そのメイド自体も地下牢に閉じ込めてしまった、というものです。 そのレシピがどういう経緯でこのお店の創始者のものになったのかよく分かりませんが、今でもレシピはこのお店だけの門外不出のものだそうです。 単純なエッグタルトなのですが、確かに甘さとか歯触りとか絶妙で、こちらのお菓子にしてはとても軽くてペロッと2つくらい食べてしまえる美味しさです。

おまけですが…こちらのお店、お給仕して下さるおばさま達も良い感じにイングリッシュマム(お体にボリュームがある)な方が多くて、さらに雰囲気に拍車をかけてくれますv

世界遺産のキューガーデンまで足を伸ばされた時には、是非寄ってみて下さい! (でもキューガーデンの中のティールームも素敵なので…両方っ!(笑))

(ロンドン特派員)

 

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