今回はミルクティーに入れるミルクについてです。
当店ではミルクティー用のミルクはオハヨー牛乳の特濃4.4ミルクを使っていますが、これはイギリスで一般的に飲める牛乳に一番近いからで、日本で通常売っている3.5などの牛乳ではミルクティーにするには水っぽく、イギリスで飲めるようなミルクティーの味が出ないためです。
さてさてそのミルク、みなさんはミルクティーに入れるとき、どんな状態で出しているでしょうか?おそらく、下のいずれかだと思います。
1. 冷蔵庫から出したキンキンの冷えたミルク
2. 冷蔵庫から出してしばらく放置、常温にしたミルク
3. ミルクポットをお湯で温めておき、そこにミルクを注いで温める
4. なんらかの方法で温める
さてこの4つのうち、おいしくミルクティーを飲むためのベストな方法はどれでしょうか?
もったいぶってもなんですので、正解を書いてしまうと「1」と「2」はどちらでも正解です。
1. 冷蔵庫から出したキンキンの冷えたミルク
「ええー!せっかくの熱い紅茶がさめちゃう!」と思いますが、こちらのほうが本場イギリスでは主流。
熱々が好きなのは実は日本人ばかりで、海外では猫舌の人が多いのです。どちらかというと熱い紅茶を冷たいミルクで冷まして飲み易い(日本人から見るとぬるい)状態にするようです。
イギリスではレストランなどでも冷蔵庫から出したばかりのミルクを提供したりします。そしてぬるく見えるミルクティーをさぞ美味しそうに飲みます・・・
2. 冷蔵庫から出してしばらく放置、常温にしたミルク
通常ミルクティーを飲む場合はこの方法がベストです。ミルクの味を壊さず、お茶の温度もそれほど下がりません。
この状態にするには、お湯を沸かす前に使う分だけミルクポットに冷蔵庫から出したミルクを入れたりして、できるだけ常温に近い状態にするのがいいでしょう。
3. ミルクポットをお湯で温めておき、そこにミルクを注いで温める
これは正解に見えますが、ミルクは非常に痛みやすく、無理に熱するとミルク臭さが出てしまい、ミルクティーの味のバランスが壊れてしまいます。
4. なんらかの方法で温める
これも「3」と同じ理由でオススメできません。ホットミルク独特の匂いが強くなってしまいます。
ミルクティーに入れるミルクのコツ、ささいなことですがちょっと気を使ってミルクを先に用意しておくだけでミルクティー本来のおいしさが楽しめます。
是非おためしください。
(ロンドンティールーム オンラインマガジン編集部)