Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2024.09.10

「牛乳」までこだわるロイヤルミルクティー

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当店のロイヤルミルクティーがもつ、濃厚でまろやかな風味は、様々な工夫から生まれています。

紅茶の風味を濃く出し、香り高いミルクティーにするため、煮込んで作る調理法を考案。

さらに、煮込むことで出てくる渋みを抑えるため、煮込み専用茶葉をブレンドしました。

 

そんなロイヤルミルクティーは、開発から40年経った現在でも、少しずつ改良を続けています。

今回は、そんな開発風景をほんの少しだけ覗いてみることにしましょう。

こんな工夫が詰まっているんだ、と思うと、いつものロイヤルミルクティーがもっと美味しく感じるかもしれませんね。

牛乳のブレンド

最近のマスターは、牛乳のブレンドを試しています。現在使っている牛乳は、乳脂肪分4.0%以上ある特濃牛乳(乳飲料)なのですが、これだけでは満足する味が出せなくなってきたとのことです。

というのも、ロンドンティールームのロイヤルミルクティーは、イギリスの濃厚なミルクティーの味を日本で再現したもの。茶葉はイギリスと同じものを使えたとしても、牛乳となると話が違います。新鮮な生乳の味までは、さすがに再現できません。

ロンドンティールームのロイヤルミルクティーは、開発当初と比べて、相当においしくなっています。しかし、やはり生乳を使うことでしか出せない味があるし、何よりイギリスのミルクティーにあった自然でなめらかな味を、あきらめきれませんでした。

そこで、先日から提供を始めた牛乳『オハヨー濃』に注目。生乳の水分を抜いて作った『オハヨー濃』なら、生乳のような自然な風味を出せるかもしれない。

そんな考えのもと、マスターはブレンドに着手しました。まだ完成と呼べる比率を見つけられておらず、現在も研究中です。

職人としてのこだわり

マスターが、ここまでロイヤルミルクティーの改良にこだわるのは、毎日仕込んでいるからに他なりません。毎日ロイヤルミルクティーを仕込んでいると、どうしても「もっと美味しくなるんじゃないか」と考えるようです。

ロンドンティールームのロイヤルミルクティーの材料は、お湯・茶葉・牛乳だけ。一見手の加えようがないシンプルなレシピですが、マスターに言わせれば、まだまだ改良の余地があります。

今回は、新しく『オハヨー濃』を仕入れられるようになったことをきっかけに、牛乳のブレンドという発想に至りました。

長く同じことをやっていると、もっと良いものを作りたい、と思ってしまう。ものを作ることに向き合い続けてきた、職人ならではの感覚なのでしょうか。

ロイヤルミルクティーに完成はない

ロンドンティールームがロイヤルミルクティーを世に出し、はや数十年。鍋に向き合うたびに、もっと良いものを作れないかと考え、改良を続けてきました。

日本でロイヤルミルクティーの第一人者を名乗っている以上、日々改良を続けて、常に良いものを提供したいと考えます。だからこそ、現状に満足し、歩みを止めることはありえません。

当店のロイヤルミルクティーに完成はなく、これからも改良を続けていくことでしょう。

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