Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2019.03.02

低温殺菌の牛乳を使うと、ミルクティーがおいしくなるって本当?:ロンドンティールームの見解

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皆さんはおいしいミルクティーを淹れる際に、どんなことを意識されますか?
「低温殺菌の牛乳を使うと、紅茶が美味しくなる」とよく耳にしますが、本当でしょうか?

この記事では、創業以来35年、ミルクティーにこだわり続けたロンドンティールームのマスターによる見解をまとめます。

牛乳の種類別に紅茶に合う・合わないを考える

ロンドンティールームのマスターの経験をもとに、牛乳の種類ごとに紅茶との相性をまとめました。 

1)成分無調整牛乳/成分調整牛乳

ミルクティーを淹れる際に、最も相性がよい牛乳です。
低温殺菌のもの、高温殺菌のものがありますが、特に低温殺菌の牛乳にこだわる必要はありません。

「低温殺菌のものを使うと、おいしいミルクティーになる」とよく言われています。
牛乳としてそのまま飲むのであれば、低温殺菌の牛乳はおいしいでしょう。

しかし、ミルクティーにする際の牛乳としては、低温殺菌の牛乳を使用したからと言って、特別美味しく感じられることはありません。

2)加工乳/乳飲料

生乳以外のものが入っているため、紅茶本来の味わいが損なわれてしまうことがあり、ティーポットで飲むミルクティーには向きません。

ただし、お鍋で煮出すタイプのミルクティー、当店でいうところのロイヤルミルクティーやいわゆるチャイなどの場合には、この限りではありません。

むしろ、加工乳を用いたロイヤルミルクティーやチャイの方がおいしく感じられる人もいるでしょう。

3)低脂肪牛乳/無脂肪牛乳

低脂肪牛乳や無脂肪牛乳は、ティーポットで飲む場合でも、紅茶をお鍋で煮出す場合でも、ミルクティーに使う牛乳としてはオススメできません。

もちろん、牛乳としてそのまま飲まれる際には何の問題もございません。

※ご注意事項※

本記事における内容は、創業より35年間、ロンドンティールームに来店されたお客様、紅茶教室に来られたお客様、それから当店のスタッフの感想、経験をもとに導き出したものです。

おいしいミルクティーを淹れる際に、最も大切なこと

ロンドンティールームのマスターが永年かけてイギリスにて、学んだブレンドのノウハウは、

紅茶をブレンドする場合、
「渋みが強く、コクがない紅茶はミルクティーには向かない」
「渋みがなく、コクがある紅茶がミルクティーに向いている」
ということです。

イギリスの紅茶のショップではブレンドされた茶葉を販売しており、エステートもののお茶、いわゆる原茶は見かけません。

飲みやすくミルクに合うように、ブレンドをしているのです。
ですから、ミルクティー用の茶葉を使うことが、おいしいミルクティーを淹れる上で最も大事なことなのです。

ロンドンティールームで使用している牛乳

2019年現在、ロンドンティールーム堂島本店で使用しているのが、よつ葉乳業の「特選4.0牛乳」です。

こちらは、北海道の乳牛から絞られた特選基準の生乳を使用した、成分無調整牛乳で、直送されてきたものを使用しています。

ティーポットで抽出した紅茶に加えるミルクとしてもよし、お鍋で煮出すロイヤルミルクティー用のミルクとしてもよし。ロンドンティールームが推奨する牛乳です。

よつ葉乳業のオンラインショップでも購入できるようで、お住まいの地域によらず手に入りやすいものと思いますので、ミルクティーを飲む際には、ぜひ使ってみてください。

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