Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2019.09.16

プロ向け紅茶実践講座の紹介 第2弾

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9/9(月)~9/11(水) プロ向け紅茶実践講座を開講しました!

ロンドンティールームで開講している、プロの方向け紅茶実践講座。
以前にも一度受講風景や内容を紹介いたしましたが、今回はその第2弾!

講座を受講しようか悩んでいる方も、ぜひ本記事で少しでも講座の様子を感じ取って下さいね。

紅茶プロ実践講座とは?

本格的な紅茶の技術を、自分に合った講習内容でマンツーマン実習!

  • 「将来的に紅茶のお店を開きたくて、具体的に決めていきたい」
  • 「紅茶教室の講師をしたい(教室を開講したい)」
  • 「運営中の店舗のメニューに本格的な紅茶を導入したい」

そうした方を対象に、本格的な紅茶技術をマスターして頂く講座です。
講師がマンツーマンできっちりと伝授いたします。

実践講座の講習内容

さて、今回ご参加頂いたのは、現在飲食店に勤務されているY.Y様。
いずれ、ご自身のお店を持ちたいとお考えで、今回は「紅茶の知識・技術を基礎から磨きたい」とのことで、当講座の受講を決めたそうです。

ロンドンティールームのプロ向け紅茶実践講座は、「将来、開業を考えている方」「現在お店を経営されている方」はもちろん、Y.Y様のように現在飲食店スタッフをされている方の、技術のブラッシュアップ目的での受講も大歓迎です!

講習時間は3日間、合計約12時間。
講師とマンツーマンで行う講習で、たっぷり12時間の集中型の講座です!

「将来、お店を持ちたい」という点を踏まえ、今後の開業計画については当店のマスターによるレクチャーを行い、「基礎からしっかりと学びたい」とのご希望に基づき、ティーマグやティーポットを使った「実践」の部分ではマスター監修のもと紅茶教室の講師による実技講座を行いました。

お店開業までの計画

現在、飲食店で勤務されているY.Y様。
将来的にご自身のお店を持ちたいとお考えということで、まずは当店のマスターより、開業までの計画について実体験に基づくアドバイスを行いました。

  • 開業についてのノウハウ(紅茶専門店)
  • 開業費用についての考え方
  • 内装費用、キッチン、什器、備品の予算
  • 紅茶のメニューについて
  • お店のコンセプトについて

創業より35年以上の当店だからこそできる、マスターの経験に基づく貴重なアドバイスの数々。
将来、自分のお店を持ちたいとお考えの方には、参考になること間違いなしです!

ティーマグでの紅茶の淹れ方 実践

続いて、紅茶教室講師を務めるスタッフによる実践講座。
Y.Y様は紅茶を淹れる技術については基礎から学びたいとのことだったので、より初級者の方に寄り添った講習となるよう講師による実技講座を行いました。

当店の茶漉し付きティーマグは、1人用の紅茶が手軽に淹れられる優れもの。
ティーポットの場合だと1人分を淹れるのか2人分を淹れるのかで、茶葉の分量とお湯の分量を調整する必要があり、初級者には難易度が高め。

まずはティーマグでしっかりと紅茶の淹れ方の基本を抑え、いろいろ茶葉を飲んでいただき、それぞれの紅茶の味の違いを知ってもらう必要があるためです。

紅茶を淹れるうえで最も重要なポイントは、沸騰直後の熱湯を茶葉に注ぐこと。

  • 火元から離さず、勢いよくお湯を注ぐ。
  • 空気を多く含んだ水を使う
  • 二度沸かしのお湯は使わない

上記のポイントを抑え、実践に移ります。


▲実践では、隣に講師が立っているので、安心!

紅茶を淹れる経験が少ないとのことでしたので、初めは注ぎ方のコツをつかむためにお湯ではなく水を使って練習します。


▲熱湯を勢いよく注ぐのは危険を伴うため、感覚をつかむまでは水を使っての練習です。

水を使っての練習が終われば、いよいよ本番!まずは、茶葉を中山盛り1杯量ります。


▲ティーメジャースプーンを使って、正確に計量します。

茶葉を入れたら、後はお湯が沸くのを待ちます。
5円玉くらいの大きさの泡がぼこぼこと吹き上がってきたら、お湯を注ぐタイミング。


▲やかんを火元から離さず、勢いよく注ぎます。ティーマグはまっすぐに。
火元から離さず、理想的な淹れ方ができています。

お湯を沸かしすぎると酸素が抜けてしまい、美味しい紅茶が淹れられません。必ず、沸騰直後のお湯を使うことが大切です。
ティーマグに満タンまで注ぎ終えたら、後は1分~1分半程度蒸らします。


▲蒸らし終わったら、茶こしを引き上げ、できあがりです。

ティーポットでの淹れ方を実践

続いて、ティーポットでの淹れ方の実践です。
基本となるポイントは、ティーマグで入れる場合と同じく沸騰直後の熱湯を茶葉に注ぐこと。

  • 火元から離さず、勢いよくお湯を注ぐ。
  • 空気を多く含んだ水を使う
  • 二度沸かしのお湯は使わない

上記3点をしっかり守って、美味しい紅茶を淹れましょう。

ロンドンティールームでは、陶器製のティーポットとステンレス製のティーポットを使い分けています。
陶器製のティーポットは口当たりがマイルドな紅茶に仕上がるため、ストレートティー向きの紅茶を淹れるときに。
ステンレス製のティーポットは、抽出力が強く濃いめの紅茶に仕上がるため、ミルクティー向きの紅茶を淹れるときに、使います。
この講座の中でも実際に2種類のポットを使って紅茶を淹れていきます。

さっそく、ティーポットで紅茶を淹れる実践です。
まず、ティーポットで淹れる場合には、ポットとカップを事前に温めておきます。


▲ポットにお湯を入れて温まったら、そのお湯をカップに注ぎ、カップも同時に温めておきます。

ティーポットの中のお湯を切り、茶葉を投入します。

  • 1人分(カップ2杯分)の場合は、茶葉2杯。
  • 2人分(カップ4杯分)の場合は、茶葉3杯

<<ロンドンティールームの基準>>
通常2人分で茶葉4杯という場合が多いのですが、
ポットの容量(600cc)を考えると3杯分がちょうどよい分量といえるでしょう。


▲茶葉を入れたポットに、沸騰直後のお湯を勢いよく注ぎます。


▲1分半程度蒸らしたら、できあがり。ティーカップに注いで、淹れ立ての紅茶を味わいます。

紅茶の香りはどうか。
ストレートで飲んだ時の味わい、渋みはどうか。
ミルクを加えた際に、ミルクティーに負けないコクがあるかどうか。

茶葉それぞれの特徴をつかむためには、様々な飲み方を試してみるのも大事なことです。

たとえば、
ストレートティー向きの紅茶としては、ヌワラエリヤ、ウバ、ダージリンなどがあげられるでしょう。
ミルクティー向きの紅茶は、アッサムやイングリッシュブレンドなど。

ストレートティーで飲みたい場合には、それに合った紅茶を。
ミルクティーで飲みたいときには、ミルクに負けない紅茶を。
飲み方に合わせて茶葉を選ぶのも大事なポイントです。

ロイヤルミルクティーの作り方を実践

当店の看板メニューでもある、ロイヤルミルクティー。
まずは実際に当店の厨房に入っていただき、当店のマスターの普段の仕込みの様子を見学します。


▲マスターの仕込みの様子を間近で見学。実際に目で見て学ぶことも非常に大切です。


▲最初から最後まで全開の強火で煮込むことが、濃厚なロイヤルミルクティーを作るポイントの1つ。

厨房で見学+練習をした後は、スタッフの元で実践します。


▲講師も横に立って一緒にロイヤルミルクティーを作ります。
マスターの仕込みは一度に大量に作る上級技ですが、慣れるまでは1つずつ丁寧に作ります。


▲出来上がったロイヤルミルクティーを味わいますが、マスターが作ったものよりやや薄め・・・。
同じように作ったつもりでも、差がでてしまうのが難しいところ。

何度も練習してコツをつかむ必要があります。
例えば、火を止めた後すぐに茶こしで漉すのではなく、5分~10分程度そのまま置いておくと、味が馴染んできて、より濃厚なロイヤルミルクティーに仕上がります。

気になるところがあれば、すぐに質問できるのも本講座の魅力です。

紅茶プロ実践講座 まとめ

プロ実践講座は1日4時間×3日間の濃密な講習!
今回ご参加頂いたY.Y様は、将来お店をやりたいとの目標があり、基礎から紅茶を学びたいとのことでしたので、ティーポットの紅茶を中心に講座を行いました。
また、開業までのノウハウや当店マスターによる実体験を踏まえたアドバイスも非常に参考になったのではないでしょうか。

このように受講者の方お1人お1人に合わせたオーダーメイドのカリキュラムだからこそ、その方にあった内容を掘り下げて丁寧に学ぶことができます。

今回こうしてブログで講座の内容をまとめることで、受講をされたY.Y様や以前の受講者の方にとっても、受講内容を振り返り、復習するための手助けになるのではないかと考えています。

最後になりましたが、Y.Y様、ご参加ありがとうございました!
今回の講座が、夢の実現へのステップとして少しでもお役に立てたなら幸いです。

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