Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2016.04.01

ロンドンティールームのオリジナル紅茶ができるまで(紅茶の製造工程)~国内パッカーによるブレンド篇~

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前回に続き、ロンドンティールームのオリジナル紅茶ができるまでの製造工程をご紹介致します。 今回の記事では、国内有名パッカーによる、日本国内での紅茶の製造工程を紹介していきます。 オークションまでの流れは、前回の記事と同じため、ここでは省略しています。  

・前回の記事を見る ⇒ 現地ブレンド篇

紅茶の原料茶投入

まずは原料となる紅茶、すなわち原茶をラインに投入します。

紅茶の製造工程1:廻し篩機(まわしふるいき)

2種類の篩にかけることで、各茶葉の規定サイズよりも大きな茶葉と、規定のサイズより小さな茶葉を取り除きます。

紅茶の製造工程2:マグネット

超強力なマグネットを使って、原茶に混入している鉄系の異物を取り除きます。

紅茶の製造工程3:風力選別機

風を送り込み、ビニールや紙片など、茶葉の規定の重さより軽い異物を取り除きます。

紅茶の製造工程4:電気選別機

静電気を帯びたローラーにかけて、茶葉に混じる葉脈などの繊維質や糸くず、毛髪などの異物を取り除きます。

紅茶の製造工程5:石取り機

茶葉に対して風を送り込み、決まった重さの茶葉だけを次の工程へと流します。規定の重さより重い茶葉は、風で浮き上がらないため、次の工程へ流れずに、排出口へ送り出されます。また、石などの異物もこの工程で取り除きます。

紅茶の製造工程6:目視選別

サイズや重さが規定の茶葉と同じであったために、これまでの機械による工程で取り除ききれなかった異物を、目視で選別していきます。

紅茶の製造工程7:ブレンドマシン

最大2tまでブレンド可能のドラム回転式ブレンドマシンを使い、ブレンドします。 ドラム内部に取り付けられたハネにより、5分~15分程度(紅茶の種類、サイズによって異なる)で均一にブレンドされます。

紅茶の計量、排出

ブレンドが完了した原料は、計量器によって、一定の数量ごとに箱詰めされます。またバルク(大きな木箱)出荷されるものは、酸化による劣化を防ぐため、真空マシンを使って真空包装されます。

これらの工程を経て、ロンドンティールームのオリジナルブレンド紅茶は製造されています。ロンドンティールームの国内パッカーによるブレンドとしては、ロイヤルミルクティー、イングリッシュブレンドティー、ダージリンティー、アッサムティー、アールグレイティー、神戸ブレックファーストティー等があります。

写真提供:神戸紅茶株式会社

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