さて、今回は「こういった紅茶でスタートするのも面白いかも」です。
ケニア
ケニアの紅茶は近年すさまじい品質の向上を遂げています。実際、英国で消費される紅茶の大部分がケニアの紅茶です。
ケニアの紅茶の特徴ですが、ミルクティーにしてもしっかりコクがあり濃い紅茶になるのと、渋みが少ない、という点です。
しかもストレートティーにしても美味しい、アイスティーにしても美味しいという万能さ。
メニュー上では「ストレートティー、ミルクティー、アイスティー」としても、どれにでも合うケニアの茶葉というのもあります。
最近では渋みを好まない方も増えていますし、そういった意味ではケニアの茶葉ひとつでスタートするというのもいいかもしれません。いろんな茶葉を揃えて在庫を抱えるリスクも減ります。
チャイ
日本でのチャイとなると、基本はぐつぐつ鍋で煮込んだ茶葉にミルクとスパイスを入れる紅茶のことです。
甘くして飲むのが一般的ですね。ロイヤルミルクティーもこの部類に入ります。
このチャイですが、メニュー化するときの利点として「スパイス」を入れることにあります。
スパイスといってもシナモンやマサラスパイス、ジンジャーなど多彩な種類があり、またアレンジがしやすいです。
お店のスタイルというか個性を出しやすいので一般的な茶葉だと出しにくいオリジナリティーを出しやすいです。
お店でのオリジナリティー
紅茶のメニューというのは他店との差別化は非常に難しいです。
ダージリンでも種類はたくさんありますが、味は全部ダージリンです。ダージリンによって味が全然違うと大変です。 もちろんブレンドによって違いは出てくるのですが、紅茶のブレンド、これをお店でオリジナルで行うことは非常に難しいです。
この話は次回しようと思いますので、実際紅茶専門店は どのように差別化しにくい紅茶を使ってお店のスタイル作りをしているかの鍵がフードメニューです。
フードメニューの充実で差別化
一番わかり易い方法です。
スイーツから料理まで。家では手間がかかる料理なんかで勝負です。
ふらっと喫茶に寄った方向けのお菓子から、おなかがすいた方への軽食まで。
フードメニューは差別化しやすい要素ですね。紅茶自体は似ている茶葉なら家で淹れても、他店で飲んでも味で大きな差別化は難しいです。
紅茶の味を一番に考えるなら、ビスケットやクッキー、焼き菓子などシンプルな味で紅茶の味の邪魔をしないものがいいです。あとは和菓子。ちなみに輸入商社勤務の方のお勧めナンバーワンは「甘納豆」。ほかにはバリエーションを作りやすいトースト系を置くというのがオーソドックスな方法です。
さて、次回はこれに関連して「お店でオリジナルブレンド、お店独自の味の紅茶を出すのは難しいのか」です。