Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2024.08.27

ミルクとも相性◎!ベルガモットの香りの「アールグレイティー」

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世界で一番有名なフレーバーティー、アールグレイ。紅茶に詳しくなくても、アールグレイなら知っている、という方もいるでしょう。

このたび、ロンドンティールームから、アールグレイティーバッグの新商品が発売されることになりました。ミルクティーにしておいしい、特性ブレンドのアールグレイです。

茶葉がたっぷり入ったティーバッグを、ポットやティーマグに入れれば、香り高いアールグレイティーが出来上がります。ストレートはもちろん、ミルクや砂糖を入れると、よりおいしくいただける逸品です。

さて、今回はそんな「アールグレイ」に関するお話をまとめてみました。アールグレイティーを片手に読めば、ちょっと特別な時間を過ごせるかもしれません。

アールグレイはベルガモットのフレーバーティー

アールグレイとは、「ベルガモット(柑橘系の果実)で着香された紅茶」の総称です。フレーバーティーの一種であり、アイスティーによく合う紅茶でもあります。

アップル、ピーチ、キャラメル、ジャスミン……。数あるフレーバーティーの中で、アールグレイは最も有名だといえます。

ベルガモットのフレーバーティーはすべて「アールグレイ」と呼ばれるため、着香される茶葉の種類はなんでも構いません。ロンドンティールームのアールグレイ茶葉は、セイロン産茶葉に着香しており、口当たりが軽く飲みやすい仕上がりになっています。

ベルガモットは食べられない果物

ベルガモットの香りはレモンとオレンジが合わさったような、さわやかでフローラルな香り。しかしながら、果物としては苦すぎて、食用には適さないんだとか。

もともとはイタリアを中心に栽培されており、香水として使われていました。ベルガモットの発見された1600年代後半の時代は、街の衛生状態が良くなかったため、体臭を隠す目的で使われていたといいます。

ミルクティー大国のイギリスでは

イギリスでは毎日6~7杯のミルクティー(ブラックティーとも)を飲むのですが、フレーバーティーはあまり飲まれません。というのも、紅茶とは茶葉の味と香りを楽しむものであり、着香したフレーバーティーは別物として扱うためです。また、フレーバーティーはちょっと値段が高く、毎日飲むのに向かない、という事情もあります。

しかし、アールグレイはミルクティーにしても美味しくいただける、ちょっと珍しいフレーバーティーです。イギリスの濃厚なミルクともよく合うため、定番紅茶のひとつとして親しまれています。

「アールグレイ」は人名だった!?

紅茶の名前といえば、「ダージリン」「アッサム」など、茶葉の産地を元にしたものが多くなっています。たとえば、ダージリンはインド北東部・西ベンガル州にある地名、アッサムもインド北東部にある「アッサム州」が元ネタです。

しかし、「アールグレイ」は、グレイ伯爵という人物にちなんだネーミングであり、地名から来た名前ではありません。「アール」は伯爵、「グレイ」は人名です。「グレイ伯爵」のために作られた紅茶に、伯爵本人の名前をつけたのが、名前の由来になっています。

「アールグレイ」と呼ばれるわけ

ベルガモットのフレーバーティーが「アールグレイ」と呼ばれるようになった理由は、諸説あるようで……。溺れていた中国の貴族を助けたとか、貴族の息子を虎から守ったとか、ともあれそんな経緯で、中国の紅茶「ラプサンスーチョン」のレシピを受け取ったといいます。

正露丸の香りで有名なラプサンスーチョンですが、当時は「龍眼(ロンガン)」とよばれる柑橘系で着香されていました。この味をヨーロッパで再現するため、代替としてベルガモットの香りをつけた紅茶が、「アールグレイ」と呼ばれるようになったようです。

最初のメーカーは「トワイニング」

そんなアールグレイの製造を請け負った会社が、今も紅茶メーカーとして知られる「トワイニング」でした。

グレイ伯爵に向けて作ったアールグレイですが、やがて市場にも出回り、人気を博します。当然、他のメーカーも似た茶葉を作るのですが……。どの商品も、同じ「アールグレイ」という名前になってしまったのです。当時はまだ、商標登録の概念が存在していなかったため、名前を真似してもペナルティがない時代でした。

創業者・トワイニングはのちに、「銀行をやめたことと、アールグレイの商標権を取れなかったことだけは後悔している」と残しています。もし商標権を取れていれば、今日でも莫大な利益を生んだことでしょう。

ロンドンティールームのアールグレイ

さて、当店ロンドンティールームでは、リーフティー・ティーバッグのアールグレイをご用意。

茶葉がジャンピングしやすく、味と香りがしっかりと出る三角ティーバッグに、アールグレイ茶葉がたっぷり3g入っています。

ベルガモットの香りが漂うアールグレイは、リラックスタイムにぴったりです。ちょっと一息入れたいとき、疲れたときは、アールグレイを淹れてみてはいかがでしょうか。

ミルクティー向けにブレンドしたティーバッグ

また、ロンドンティールームのアールグレイは、ミルクとの相性もバツグンです。本場・イギリスと同じくミルクティーで楽しめるよう、ミルクティー向けにブレンドした茶葉を使いました。

ストレートティーなら1分、ミルクティー向きならちょっと長めに5分、蒸らすのがおすすめです。

上品でマイルドな香りは、ミルクティーとよくなじみます。ミルクのまろやかさとベルガモットのさわやかな香りが同時に楽しめるアールグレイ、ぜひお試しください。

業務用・福利厚生にもピッタリ!

日本でこよなく愛されるアールグレイティーは、万人受けする紅茶です。喫茶店・レストランだけでなく、サロン・ホテル・旅館企業様の福利厚生としてご利用いただいています。

喫茶店に1種類だけ紅茶を置きたい!! というカフェのオーナーには、アールグレイのティーバッグがおすすめです。ティーポットにティーバッグを入れて、お湯を注ぐだけでおいしいアールグレイティーになります。インスタントでは出せない「本物の紅茶」をご提供できるので、紅茶好きなお客様が来ても安心です。

ストレートでもミルクでもお楽しみいただける、ロンドンティールームのアールグレイティー。お店やオフィスでも、ご家庭でも、お楽しみいただけます。

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