Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2013.06.28

紅茶の国から:ブルーベルの咲く森(前編)

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英国の花と言えば‥‥もっちろん、薔薇!です。
丁度この6月には、近所のお庭にすら薔薇また薔薇といった感じに咲き誇り、本当にうっとりするくらい素敵で、英国って素晴らしいと思います。

が‥‥実は私は、こちらに来て3年経った頃に始めて見た、ある一つの花に薔薇以上の魅力を感じてしまい、それ以来すっかり虜だったりします。
それがこのブルーベル。

日本にいた時は全く知りませんでした。
ヨーロッパ全域で咲くようですが、中でもイングリッシュ・ブルーベルと呼ばれる種はやはり、英国がメインです。

この花は、森の中に群生していて、普段の年なら4月末から5月中旬くらい、丁度、木に新芽が出てくる時期に森の中いっぱいに咲きます。
毎年、この時期になると私は、いつが見頃だろうか、何処へ見に行こうかとそわそわします‥‥今年は、いつまでたってもなかなか咲かなくて気を揉みました(苦笑)

今回はこのブルーベルを見に行った所、2カ所の紹介です。

一つ目はロンドン市内にあるOsterley Parkです。
ここは広いガーデンもあって、そちらもとても美しいのですが、ブルーベルの時期にはまだお花はちょっと少なめです。

そして、ブルーベルの森がこちら!

実は、森と言っても、ここは群生地が保護されていて、中に入ることはできません。
それでも、外周から見るだけでも、これだけ咲いている様はとてもきれい!
私は、この「森の中に咲く」というシチュエーションに何とも魅了されています。
木々の色鮮やかな新芽と折り重なる幹、その下に一面に咲く青い花‥‥こればかりはここでしか見られない美しさだと思っています。

さて、少し横道なのですが、このパークにはロバート・アダムという建築家のデザインしたハウスがあることでも有名です。この方、あのウェッジウッドの創設者、ジョサイア・ウェッジウットと同世代、しかもお互いに影響し合った中だそうで、その建物の中に入ると‥‥

何と、ウェッジウッドのジャスパーウェアの世界が広がっています!
色といいレリーフといい、本当にそのものー!
そして、それを抜きにしても、このロバート・アダムという方のデザインはとても繊細で美しいですv

さらに、ここはヴィクトリアンキッチンも見学できます。

結構、リアルな作り物の肉や本物のハーブの鉢が置いてあったりして、とても雰囲気が味わえて楽しい!

さて、もちろんティールームにも寄りまして、ジャケットポテトとスコーンを頂きました。(すみません、今回の飲み物はカフェラテーw)

ジャケットポテトは、ベイクドポテトとも言われますが、オーブンでホクホクに焼いたジャガイモの上に、いろいろなフィリングを乗せて食べます。 この写真はチーズとコールスロー。他にはツナマヨやチリビーンズなどがよくあります。この国のジャガイモはめちゃくちゃ美味しいですよ!
そして、影が写ってしまって下手な写真で申し訳ないのですが、スコーンの方はレーズンだけでなくドライチェリーなども入っていて、上にはグラニュー糖がちらしてあり、形も四角いという変わり種。
でも食べたら、見かけほど甘みはなく、全体にサクサクしているタイプでなかなか良かったです。

結局、1カ所で紙面が尽きてしまった‥‥2カ所目は後編に続きます!

(ロンドン特派員)

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