アイスティーに向いているのではどんな茶葉しょう? 今回はアイスティー向きの紅茶について、ご説明します。
アイスティーは、味>香り
アイスティーに向いているのは、適度な渋みがある紅茶です。紅茶は、アイスティーにすると香りがなくなってしまうため、舌先で感じる味がポイントになってきます。
紅茶でいう味とは、ずばり渋みです。渋みが強すぎても、飲みづらくなってしまうのが、難しいところ。適度な渋みがありながらも、爽快感を感じられるような、バランスのとれた紅茶がアイスティー向きです。ちなみに、ここでいう渋みは茶葉の分量が多すぎたり、蒸らしすぎたときに感じる、雑味やえぐみのことではありません。
アイスティーの天敵、クリームダウンに要注意
クリームダウンという現象をご存知でしょうか?
冷めた紅茶が白っぽく濁ってみえる現象で、アイスティーの見た目を大きく損ねます。
紅茶に含まれるカフェインとタンニンが温度低下によって結合し、白く濁って見えます。タンニンを多く含む、渋みの強い紅茶ほどクリームダウンしやすく、アイスティーにするのが難しいです。
アイスティーを作るのにオススメの紅茶は?
万人受けするセイロン産ディンブラティー
アイスティーに向いているのは、セイロン産の茶葉です。中でも、ディンブラティーが特にオススメです。
セイロン産ディンブラティーは、適度な渋みがありながらも、爽快感があって飲みやすく、万人受けするアイスティーです。比較的クリームダウンしにくいアイスティーにピッタリの茶葉で、最も扱いやすいと紅茶といえるでしょう。ディンブラティーで作るレギュラーアイスティーは、ストレートでもミルクでもおいしくいただけます。
レギュラーなアイスティーも、もちろんオススメですが、ディンブラティーは、アレンジがしやすいのも魅力! アイスジンジャーティー、アイスミントティー、アイスシナモンティーなど、様々なバリエーションのアイスティーに使えます。
オススメはディンブラティーですが、ニルギリなどでも問題ありません。
アールグレイやフレーバーティーもOK!
人工的に香りづけを行った着香茶であるフレーバーティーは、通常の紅茶よりもオススメです。アップルティー、ストロベリーティーはどなたにも好まれる味なので、特にアイスティーに向いているでしょう。
アールグレイティーは、一般的に、オイルによってベルガモットの香りを着香する紅茶のことで、こちらもアイスティーにオススメ!アールグレイ特有のベルガモットの香りが広がる、とても爽やかなアイスティーです。
ただし、フレーバーティー、アールグレイティーともに、長時間おいてしまうと香りが飛んでしまので、作り置きはできません。
ダージリンやウバはアイスティーよりもホットティーで
ダージリンやウバはアイスティーではなく、ホットで飲む紅茶です。
よく知られているように、ダージリンは香り高いマスカットフレーバーが特長で、ウバは独特の爽快な香りが特長の紅茶です。香りが感じられなくなってしまうアイスティーではなく、ぜひホットティーでお飲みください。
次回から、下記2つのアイスティーの作り方をご説明します。
- 自然冷却方式
- ダブルクーリング方式